私は淋しい人間です。
だから貴方の来て下さる事を喜こんでいます。
夏目漱石『こころ』
あなたは学問をする方だけあって、中々御上手ね。
空っぽな理窟を使いこなす事が。
夏目漱石『こころ』
人間にせよ、動物にせよ、己を知るのは生涯の大事である。
己を知る事が出来さえすれば人間も人間として猫より尊敬を受けてよろしい。
夏目漱石『吾輩は猫である』
日本の人間は猫程の気概もないと見える。
情ない事だ。
夏目漱石『吾輩は猫である』
鏡は己惚の醸造器である如く、同時に自慢の消毒器である。
夏目漱石『吾輩は猫である』